沙羅、来る!!

モモが居なくなって、55日目。

モモが居なくなって55日目の、2016年1月14日。朝、会社に向かう時は、そんな事これっぽっちも考えていなかったのですが、その晩遅く、私共はソマリのブルーの女の子と共に帰宅をしました。家に付く迄、約3時間のドライブとなりましたが、彼女は疲れた様子をこれっぽっちも見せず全く元気でありました。

彼女の名前は [沙羅]。モモが亡くなって2〜3週間目程のある朝、仕事に向かう車の中で突然ウチの女将さんがこう云いました。『次に飼う子の名前を決めちゃった。沙羅と蓮…』。普段、その様な積極的とでも申しましょうか、大きく踏み込んだ発言を中々しない女将さんなだけに、その時は少々驚きました。最も、モモが居なくなり、非常に落ち込んでいた私の事を気遣っての発言だったのかも知れませんが、それでもその時の光景は妙に印象的で忘れる事が出来ません。

沙羅はモモが亡くなった次の日に生まれておりまして、また、次にネコを迎える事が出来るならば、それは絶対にソマリのブルーしかも女の子が良い、と、そうずっと以前より女将さんとそんな話をしておりました。が、そもそもソマリのブルーと呼ばれる種類は、その個体数が極めて少ないものですから、私共に取りまして、そんな奇跡的な条件を兼ね備えたネコなど、それこそ日本中を捜したって見つかる訳も無く、そんな訳で沙羅の存在を知ったその段階で沙羅はウチに来る事となりました。

モモを荼毘に付さなければならない、その日に生まれていた沙羅。別段、沙羅の事をモモの生まれ変わりだとかは一切思ってはいないのですが、私共が大きな哀しみの中に居る間に育まれていた命だと考えますと、それはモモの事も含めてとても愛おしく感じてしまい、更には、沙羅がこうして来てくれた御陰で、この先もずっとモモと共に生きて行けるなどと思ったりも致しまして、、、

モモが居なくなってからは、家に帰ると哀しい気持ちのままで居る事が多かったのですが、小さな体でヨチヨチ歩く沙羅の姿を見ておりますと、その晩は本当に久方ぶりに心の底からの笑みがこぼれ、また『希望』と云う言葉の意味を大いに実感したりも致しました。

モモの為にも…

フーやモモが子猫だった頃、私は写真などは一切やっておらず、そんな訳で2人の子供の頃の写真が我が家には殆んどありません。ですので、今、沙羅の写真をバンバン撮っています。そしてまた、こうした沙羅の成長のブログを、その多くの理由は私共自身の為でありますが、始めようと思ったりも致しまして… ましてや、我が家には、沙羅以降、実に短期の間に [蓮] と [華] と云う新しい命を迎えた訳でもありまして、それはきっとモモの思惑でありますので、その意思を尊重し、これから彼女達を大切に育てたいと思っております。

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