蓮の骨折。。。
一回目の骨折 : 2017.7/10
久し振りのブログ更新が、この様な記事で本当に情け無く思います。。。
2017.7/10の早朝。僕が洗面所に向かうのを見て、蓮が尻尾をピンと上げて、それも嬉しそうにトコトコと付いて来ました。そんな蓮の姿を、僕は僕の左足やや後方に認めたのですが、そのまま足を下ろしたら蓮を踏みつけてしまいそうになったので、咄嗟に僕は左足を後ろに蹴り上げ蓮をやり過ごしたのですが、そこで大いにバランスを崩してしまい思い切り両手を床に付いてしまいました。そして蓮は、その時の「バン!!」と云う大きな音に驚き、それこそ弾丸の如く洗面所の鏡に激突。更には猛ダッシュにて廊下に逃げ去ったのです。しかし、この様な光景は日常よくある事ですので、まさかその廊下の先で、蓮が右足をブランとさせ苦しみの鳴き声を上げているとは、その時は夢にも思いませんでした。。。
鏡に激突した時なのか、あるいは洗面所のドアの隙間にでも足を挟んでしまったのか、元来がビビリな性格な蓮だけに、僕があげてしまった大きな音で、蓮は一瞬パニックに見舞われたんだと思います。とにかく痛がる蓮を膝に乗せつつ、女将さんと交代で着替えを済ませ、一目散に掛かり付けの動物病院へ。。。この娘達の為に、ましてや前回の華の怪我の事もあったものですから、とにかく家中の危険要因は全て排除したつもりなのですが、それでも、どうしてこんな事が起こってしまったのか、ハンドルを握りつつ、本当に親として情けなく、また信じられない気持ちで一杯でありました。
蓮の足を見るやいなや、院長先生は『ああ〜〜、、、折れてる。。。』と。直ぐにレントゲンを撮ってみますと、右足の脛骨と腓骨が真っ二つに折れておりました。蓮はその場で緊急入院。とりあえず痛み止めの注射をして頂き、また院長は直ぐに手術の手配をして下さいました。
受傷の翌日の夜、蓮の手術は行われまして無事終了。当初の倍以上、2時間を越える手術でありましたが、蓮はよく頑張ってくれました。それから5日間入院をしまして7/15 (土)に晴れて退院。約1週間振りに我が家に蓮が戻って来ました。家に戻った3日目。往診に来て下さった院長先生のもうギプスを外しても良いであろうとの判断の元、蓮のギプスは外される事となり、本人のスッキリとした様子を見るに付け、僕達も随分とホッとした心持ちとなりました。もちろん高い所へのジャンプや走り回る事はNGですが、歩く程度であれば問題は無いとの事。何よりも装着したステンレスのプレートはとにかく強靭だから、そこはあまり神経質に考えなくて良いとの事でした。最近の医学の進歩は本当に目覚しいものがあるなどと、その時はそう勝手思い込みつつ、暫くの間、蓮が過ごす事になる部屋の中にあったモノ全ても片付けましたので、僕達はすっかり安心をしてしまいました。
二回目の骨折 : 2017.7/20
そうは言っても、流石に心配でしたので、女将さんは蓮のゲージの前に布団をしいて一緒に眠る事に。そして、ギプスを外して2日目 : 2017.7/20の早朝5:00。蓮の側で眠っていた女将さんが連を抱っこし、そして悲鳴を上げながら僕の眠るベットの傍に立ち尽くしておりました。その光景は余りにも冗談めいていて、寝起きの頭では直ぐに理解をする事は出来なかったのですが、とにかく彼女は『蓮ちゃん、蓮ちゃんの足が…..』と、そう云うのであります。確かに蓮の右足を見ると、昨晩とは様子が異なり内側にくの字に曲がっています。『どうしたんだ!!!』と此処でハッキリと覚醒をした訳でありますが、彼女の話によると、ほんの数分前、家の外でゴミの収集車か荷物を配達するトラックか何かが発した作業中の音に驚き、蓮はその場で2回ジャンプをしてしまったと… そして着地をするやいなや、蓮は苦しそうな悲鳴を上げうずくまってしまったとの事。余程高くジャンプをしてしまったのだろうと思い、その高を彼女に聞いた所、どうやらそれはせいぜい20cm程の高さでありました。そんな少ない数値に僕はすっかり惑わされつつ、とにかく苦痛の声を上げ、また体を小刻みに震わせる蓮を膝に乗せ、本当に途方に暮れてしまいました。病院が開くまであと4時間。蓮をずっと抱きしめる事となったこの時の4時間は、本当に長かった…
そして落胆。。。
蓮を膝の上に乗せつつ暫く経つと、僕の頭も多少は冷静となり院長がギプスを外す時に言った言葉を思い出しました。『このプレートは頑丈だから…』。そう言えばそうだな、と… だから僕はその時、例えば折れた箇所のその先にある関節か何かを捻挫でもしてしまったのでは無いかと、そう思う様になり、そんな事に思いが巡ると、曲がってしまった蓮の足も曲がっている様には見えず、ただ、関節はちょっとダメージを受けているかも、などと… とにかく都合の良い様に考えていた事も、自身の為、メモとしてここに記す事と致しまして…
とにかく、一目散に病院に駆け込むと、院長も驚いた様子で直ぐ様レントゲンを撮影。暫くして、どうぞと呼ばれ見せられた蓮の足の写真は異常でありました。頑丈であったはずのステンレスのプレートが、骨折をした所を起点に、それこそ90度近く曲がっているではありませんか!!
ただ、その時は、全く何の疑念の念も湧き上がらず、とにかく蓮の事が心配でありましたから、そのまま蓮を病院に預け、院長からの今後の治療方針の連絡を待ちつつ会社に向かった訳であります。が、車を走らせつつ、やはり遂にこの疑問に気づく次第でありまして… 『どうして、頑丈なプレートが、ちょっとのジャンプで、曲がってしまったのか?? ましてや、蓮はその時の着地の際、4本の手足で体を支えたはずであろうから、右足への負担も、例えば人間とは大いに異なるであろうと。。。』そんな思いに行き着きますと、そこからはもの凄い怒りの感情が頭をもたげて来る訳でありまして… ましてや、僕も女将さんも、全ては自分達の落ち度、責任であると言う事に思いが巡り、その時はお互い口には出しませんでしたが、同じ様に、この先、この娘達を育てて行く事にすっかり自信を失いつつの状況でもありましたので、その事に気付いてしまうと、尚の事、怒りの感情に火が注がれる訳であります。
医者の考えの元、ギプスを外し。。。その際、かつて若い頃、僕自身も同じ場所を骨折した経験があったものですから、本当にギプスを外しても大丈夫なのかと、何度も念を押して聞いた事も思い出され、ましてや、先ほど見た、頑強だからと伝えられていたはずのプレートの、あの見事な曲がり具合のレントゲン写真が決定打となり、その時、運悪く掛かって来た院長からの電話に、思い切りき食って掛かる事となってしまいました。
蓮の2回目の手術は、その夜遅くに始められました。僕は、その日、丸1日を掛け、蓮に入れられたプレートは、実は軟弱なプレートであったと、そう結論付けておりました。そうで無ければ、こんな事が起きる訳が無い!! と。ですので、その事実を確認すべく、僕達は病院に詰め、蓮の手術が終わるの待ちました。
その病院は飼い主の為、手術室の様子をガラス越しに見る事が出来る様になっています。そこは人間の手術室と何ら変わらない立派な設備の手術室でありまして、夜遅くにも関わらず先生方が合計6名、術衣を着ておられました。僕は、まずその先生方の数の多さにお驚き、ましてやこんな深夜。こう言ってしまっては今回の場合、全く本末転倒なのでありますが、いくら仕事とは言え、子猫の蓮の為にこんなに一生懸命に尽くして下さっている先生方の顔や背中を拝見しつつ、正直、昼間の怒りの気持ちは瞬間に後退して行ったのを白状します。
そして、24時近くに手術は終了。直ぐ様、院長が『く』の字に曲がったプレートを持って来て下さり、僕の手の中に落として下さいました。厚さ2ミリ程、幅は5ミリ程であったでしょうか。。。ステンレス製のそのプレートを手に取り、曲げて見ようとした所、これが全く曲がりません。真剣に曲げてやろうと思い、更に思い切り、どんなに力を込めても、それこそ1ミリたりともビクともしません。そうなんです、そのプレートは嘘偽りも無く、当初より院長が言っていた通りの強靭な強度を持つプレートだったんです。
蓮の体重は、3.5キロ。飛んでしまった高さは、約20cm。力学的な考えや計算方法によれば、今回の悲劇の結果を導き出す事は出来るのかも知れませんが、この条件下で、あの硬いプレートがいとも容易く折れ曲がってしまった事に未だに合点が行きません。が、そんな事は、もうどうでもよく。。。ましてや、どうして蓮が骨折する事になってしまったのかなど言う事に、今は親として考えを振るのでは無く、とにかく、蓮と僕達に与えられたこの試練を何とか無事に乗り切る事だけを考えています。病院のゲージの中で、毎朝、毎晩、ママの手作りご飯を待ちわびている蓮の姿を思いつつ。。。