2021.8/19 華の事
華のその姿を見て…
2021.8/19 (木) の早朝の、華のその姿を見て、僕もレイコも愕然とし、ある意味咄嗟に最悪となる状況や可能性が、早朝の真夏の陽の中で浮かんで見えていた事を、その後いくばくかの時間の経過と共に、お互いどちらかとも無く、やはり “そう思った?。。。” と、語り合った今年の夏の後半でした。
以下、この夏、華の身に起こった事を記録します。
2021.8/18 (水)
2021.8/18 : その日は定休日であり、別段、特別な事も無く僕達も猫達もいつもの様に過ごしていた。夕食時、それこそ食いしん坊の華は、僕達が食卓に付くと直ぐに僕の膝の上に飛び乗って来て、いつもの様に『食べたい、食べさせろ!!』と、華らしい猛烈アピールを連発。その後、PM24:00頃、皆で静かに就寝。
2021.8/19 (木)
2021.8/19 : AM5:30頃、妻レイコに叩き起こされる。『華の様子が変!!!!!』。直ぐ様飛び起きる僕。華に関しては、過去、僕達の不注意により、とんでも無い大怪我を負わせた事が有り、その事故に関する自責の念と後悔の念は、それ以降常に僕の心の真ん中を支配しているので、華の一大事を告げる言葉などを耳にすれば、それはもう、こんな歳とはなったが反射神経が炸裂する。
『何で???!!!』
『何があった???!!! 華!!!』
その時目にした華の姿。。。腰がモロに砕けていて、後ろ足の両方に全く力が入っておらず、歩く事が全く出来い。かろうじて前足を使い2〜3歩前に進むのが精一杯のその姿に、とにかく気が動転した。
昨晩まで、確かに全く変わった様子は無かった事をレイコと確認しつつ、急転直下の余りにも痛々しい姿の華を再度目にする事となり、あの夜に味わった理不尽で強烈な哀しい気持ちが一気に蘇って来た。
AM9:00には掛かり付けの動物病院の待合室に。院長先生も困惑された表情で華を見つめる。先ずはレントゲンを撮影し骨の状況を調べるが、これが一切問題は無し。ただ、この時分かったのだが、華の腰の骨 : 左右の腸骨の高さが違う事が判明。しかしこれは先天的なモノであろうとの判断となり、今回の原因では無いとの診断。
華の状態より脳や脊髄などの中枢神経に問題があるかも知れないとの判断が一つ。ただし、そうなると猫の神経に関する専門医の診察が必要であるから、高度医療を提供している病院で診察を受けて欲しい、との事。横浜の場合は、第三京浜道路の港北インターを降りた直ぐの所に、DVMsどうぶつ医療センター横浜と言う高度医療&救急病院があるので、まずは院長よりそちらの病院に連絡を入れて下さる事となる。本日の所は、まずは痛みに関しての切り分けを行なって様子を見ようと言う事となり、痛み止めの注射を打って貰う。24時間ほど持続する痛み止めなので、華の症状が痛みから来るのであれば、少しは状態が変わるかも知れない。
その日は僕の母親の月に1度の通院日であったので、華の側にずっと居てやられる事が出来なかった。動物病院から戻りPM12:30位まで華の様子をうかがう。家に戻って来ると華の様子は今朝方とは違っていた様に見えた。痛み止めが効き出しているのだろうか??? 華は少しは自ら前に進む事が出来る様ではあるが、、、今夜家に戻れるのはおそらくPM20:30頃になってしまうだろう。不安で重い気持ちのまま、華をゲージの中に入れ僕達は会社に向かう。
その晩、母親の診察が終わり母を家に送り届けた後、それこそ一目散で家路に着く。華はお腹が弱く年中下痢気味であるので、案の定ゲージの中の華は可哀想にウンピまみれとなっていたので直ぐにシャワーに連れて行く。華の体を支えてやらればならないので、僕が素っ裸になり足の上に華を仰向けの状態で寝かせる。そしてレイコがシャワーを掛け華の体を洗う。結局、そんな事を1週間程の間、朝晩行なった。
入浴完了後、注意深く華の体を拭きつつ状態を観察するに付け、やはりこれは尋常では無いとの判断となり、前記のDVMsどうぶつ医療センター横浜に電話を入れ診察のお願いをする。PM21:30頃病院に到着。病院では、まずは血液検査を行い内臓の状態を把握しようと言う事となる。PM23:30頃に検査の結果が出たが、どの数値にも異常は見られないとの事。以降の対応方法としては、一つはMRIなどによる中枢神経の検査。そして下痢の状態がよろしくないので内視鏡を使った消化器系の検査。いづれにしても、今夜は専門医もおらず、また今日の今日に行える検査でもないので、血液検査の結果をまとめるので、明日、その書面を持って掛かり付けの病院で相談をして欲しいとの事となる。検査だけで治療は無し。現状で考えられる薬の投与や対処法は無いものなのかと華を見てくれた若い獣医師に食い下がるが、それでもやはりその晩は華を見守る事以外に為す術は無し。深夜に華を連れて帰宅し、その晩は僕もレイコも華のゲージの前で雑魚寝する。
2021.8/20 (金)
2021.8/20 : AM9:00に掛かり付けの動物病院に向かう。昨晩DVMsどうぶつ医療センター横浜の獣医から渡された血液検査の結果を院長に渡す。3ヶ月程前、院長の所で華の下痢に関して相談をしており、その際同様の血液検査を行なっていた。3ヶ月後の検査を結果を眺めつつ、内臓系に問題は発生していないと再確認となった所で、以降の治療方針としてステロイド剤の注射をしばらく打ち様子を見ようと言う事となる。かつて華が大怪我をした際、しばらくステロイド剤を使って治療をしていたが、華とステロイド剤の相性が非常に良かった記憶がある。今度も何とか効いてくれと願いつつ注射を打たれる華の体を支える。またこの日、院長先生がDVMsどうぶつ医療センターでの神経に関する専門医の診察を予約して下さり、9/2に診察の予約を入れる事が出来た。しかし、9/2… 2週間後である。もう少し早くはならないものかと、そう思うが、診察日の予約は既に一杯でその日が最速であるとの事。同じ想いをされておられるたくさんの飼い主さんがいらっしゃる訳であり、これは致し方無し。
◯ この日の早朝、ネットで次の様なキーワードで検索をした。[ 猫 / 突然 / 歩行不能 ]。すると、ブラウザには “心筋肥大症” なる文字がずらっと並ぶ。なんでも心臓の筋肉が肥大してしまい、結果心臓の動きが低下。その為血栓が作られ、それが動脈を通りちょうど腰の辺りで右足左足に分岐する辺りで詰まってしまい、結果血液が足に流れなくなると言う病気との事。もしそうであれば、それはかなり厄介な病気であるとの事でまさに一大事。しかし、昨晩の獣医師はそんな事には全く触れる事は無く。。。そんなにわか知識を院長にぶつけてみた所、院長『ちょっと待って』と言い、爪切りを机の引き出しから取り出す。そして華の左右の足の爪を1本づつ取り、少々深爪な感じでパチンと切ると、そこから血液が直ぐに顔を出して来た。『大丈夫、動脈が詰まっていたら、こうして血は出ないから』と。。。『余計な事を申し上げました』と院長にお詫びをしつつ、心筋肥大症では無い事に安堵し胸を撫で下ろした。
2021.8/21 (土)
2021.8/21 : この日も午前中もステロイド剤投与の為来院。今朝方の華は、昨日と比べるとかなり様子が違っており、目力も強く顔つきがしっかりとしている。またウンピまみれではあるが、そのウンピも昨日よりは固まっており、何となくだが灯りが見え出して来た様な気がした。
2021.8/22 (日)〜8/26 (木)
2021.8/22〜8/26 : ステロイド剤の注射を続ける。日増しに華の状態は良くなり、8/24あたりからは80%位戻って来た様な状態となる。腰砕けの様子も見受ける事無く自力で歩く事が可能となっていた。この辺りで、僕たちもやっとホッとした気分になる事が出来た。華は本当に心の強い猫で、彼女の性格や資質に大いに助けられている事を再度実感する。
2021.8/27 (金)
2021.8/27 : ステロイド剤の注射は本日をもって一旦区切りとする事となる。院長よりステロイド剤の錠剤を処方され、1日/1回、華に飲ませる事となった。薬を飲む事は華に関しては全く問題は無い。この日あたりになると、少し高い所には飛び乗れる様になり、またウンピもかなりしっかりと固まってくれ、もうシャワーに入れる必要は無くなっていた。
2021.8/28 (土)
2021.8/28 : 本日。華はかなり体調を戻してくれ、今までと変わらぬ生活を送れる様になったと思う。しかし… この10日程の出来事は一体何だったのか? そして、その原因は??? 9/2に猫や動物の中枢神経に関する専門医の診察を受けるので、そこで原因に関しての何らかの診断やヒントを得る事が出来るかも知れないし、また華の為により良き諸々に関する方針を決める事も出来るかも知れない。本日と明日、レイコは仕事を休んで家に居てくれるので、華もきっと安心な事だろう。家の中を自由に動き、まずは体力を回復して貰いたいと思っている。
そんな怒涛の様な8月後半でありました。華の事に関して、何か分かった事がありましたら、またこちらのブログでご報告をさせて頂きたく思います。
また、華の様子がおかしくなると、他の子達が心配そうにゲージの周りに集まっていたりして、見守り隊となってくれてもおりました。やはり、猫同士。分かるんですね。。。