若かった頃のフー

フー、1歳8ヶ月の頃

フーが我が家にやって来たのは2000年の11月終わりの頃でした。そのちょっと前に、私共は家を購入しておりまして、そこでの新しい生活に慣れた頃、私の長年の夢でありましたネコを飼う事を決断しました。私はなんとしてでもキジトラの男の子を迎えたかったのですが、勿論、当時は勿論facebookなんてありませんから、色々と知人を介してお願いをしていたのですが、これが探せど探せど出会う事が出来なく… そんな頃、妻の職場の近くあったペットショップの店員の方と妻が知り合いとなりまして、そんな成り行きから『じゃ〜、ペットショップにでも行ってみるか』と云う事となりまして、その日、実に軽いノリで私としては初体験となるペットショップに出向いた次第です。

そこは新宿の大通りに面したペットショップでありまして、確かビルの2Fにお店はあった様な。。。ドアを開け、中に入りますといきなりフーが目の中に目に飛び込んで来たました。大きなゲージの中の止まり木の様な所で、背筋をピンと伸ばしキッチリとした姿で座っておりまして、その時、フーは玄関に背を向けておりましたので、私は丁度フーの後ろ姿を見た訳でありますが、その何とも長くて太い尻尾に大いなる衝撃的を受け、そして私は一発でフーの事が気に入ってしまいました。ソマリと云うネコの種類の事を知ったのもその時が初めてでありまして、とにかく『なんてカッコいいネコなのだろう!!』とそう思った次第です。

その時、フーはもう直ぐ、生後半年を迎えようとしておりまして、謂わば売れ残り。。。その当時はペット業界の色々な事は知りませんでしたので、私は何とも思わなかったのですが、商品としてはかなり価値の下がった状態でありまして、もう少し時間が経ってしまうとなどと、、、とにかくフーに取っては、もしかしたらのギリギリの状況であったのかも知れません。

そんなこんなで、洋ネコなど飼うつもりなどはこれっぽっちもありませんでしたが、フーを見た瞬間に全てを即決した訳でありまして、それから一時間の後、フーは私共の車の中に居りました。それから、フーと云う名前も帰りの車の中で決まりました。その日は風がとても強い日でありましたもので… 『風』と書いてフーと読む、と、そう妻が決めておりました。

ペットショップでの生活が長かった為か、フーはすっかり人慣れをしており、また体もかなり随分と大きくなっておりましたので、初めて飼うネコとしてフーは本当に楽な子だったと思います。また我が子ながら、フーは中々のルックスの持ち主でありまして、性格も至極優しく、と。。。どうしてあのペットショップでずっと売れ残っていたのか、今でもその事が不思議でなりません。

フーと共にの生活が始まりますと、私共は、もうっすっかりソマリのファンとなってしまい、また、その当時から妻は仕事をしており、そうなると日中、フーに独りで留守番をさせているのが大層可哀想に思う様になりまして、結果、フーが来てから約1ヶ月後にモモが我が家に登場する訳でありまして、と… こんな感じで、我が家ではソマリ達との生活が始まった次第です。

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